【解決済み】セッションセキュリティレベルを「高保証」に設定すると、SalesforceアプリでCalsketを開いた際に「ページがありません」と表示されてしまう
最終更新
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登録日:2023年2月10日 状況 :解決済み(2023年6月16日) ----
多要素認証 (MFA)の実装を目的に、プロファイルの設定において、「ログインに必要なセッションセキュリティレベル」を「高保証」に設定した場合、Salesforce for iOS/Android(Salesforceアプリ)でCalsketを表示しようとすると下図のような「ページは存在しません」と表示され、Calsketが利用できなくなります。
プロファイルの設定において、「ログインに必要なセッションセキュリティレベル」を「高保証」に設定した場合、CalsketのようなVisualforceページで作成された画面をSalesforceアプリ上で利用することはできません。事象については下記のKnown Issueもご覧ください。
現状、プロファイルの設定において、「ログインに必要なセッションセキュリティレベル」を「高保証」に設定した状態で、CalsketをSalesforceアプリ上で利用する手段はございません。Calsketの改修による対応もできない種類の事象になります。
CalsketをSalesforceアプリから利用するためには、「ログインに必要なセッションセキュリティレベル」を「なし」にする必要があります。
現状、SalesforceのMFA(多要素認証)の設定方法については下記の4点がございます。
(引用元:Salesforceヘルプ - 多要素認証の実装)
この中で、「2.」「4.」についてはセッションセキュリティを「高保証」にする必要があるため、「1.」もしくは「3.」の手法でご対応いただければ幸いです。
上記の Known Issue が解消され、セッションセキュリティレベルを「高保証」に設定した場合でも、Salesforceアプリ上でCalsketが利用可能になりましたら、その際はこちらでもご報告させていただきます。
Salesforce Summer '23のリリースに伴い、SSO ログインで Salesforce 多要素認証 (MFA) サービスを使用する方法が新しくなりました。この方法はCalsketのようなVisualforceページで作られた画面にも対応されており、Salesforceアプリからの利用も可能です。
新しい「SSO での Salesforce MFA の使用」の設定の詳細につきましては、Salesforceのテクニカルサポートにお問い合わせいただければ幸いです。
Summer '23のリリースに伴い、セッションセキュリティレベルを「高保証」に設定すると、SalesforceアプリでCalsketを開いた際に「ページがありません」と表示されてしまう事象についても解消されています。
これまで、「ページは存在しません」と表示され、Calsketが利用できない状況でしたが、Calsketにアクセスした際に、再度MFAによるIDの検証が求められ、その検証後にCalsketが表示されます。
本件、上記の新しい「SSO での Salesforce MFA の使用」を設定した場合、Calsket表示時にMFAによるIDの検証を再度求められることはありません。そのため、サードパーティのSSOをご利用の場合は、新しい「SSO での Salesforce MFA の使用」の設定もご検討ください。
2023/07/19追記:Known Issue「Salesforce Known Issue(既知の問題) - High Assurance login policy on User Profile causing any content with Visualforce pages/Flows to show access error in Salesforce for iOS and Android.に下記の追記がありました。
Updates 10 July 2023: The bugfix was rollback due to unforeseen issues. The team is working on new fix. (訳:2023 年 7 月 10 日: 予期せぬ問題のため、バグ修正はロールバックされました。チームは新しい修正に取り組んでいます。)
そのため、セッションセキュリティレベルを「高保証」に設定した場合、SalesforceアプリでCalsketを開いた際に、再び「ページがありません」と表示されるようになっています。現状、サードパーティのSSOをご利用の場合は、新しい「SSO での Salesforce MFA の使用」の設定が唯一の対処策になります。