地理位置情報取得バッチが更新する項目について
地理位置情報バッチは、求人施設または求職者オブジェクト レコードの住所を地理位置情報に変換する機能を提供しますが、一度地理位置情報の取得に成功したレコードについては、定期実行の度に再取得が実行されないように地理位置情報の取得の成否を保存したり、取得した地理位置情報の精度が悪い場合に住所を見直すために取得結果の精度をレコードに保存するすることができます。
これらの項目は必要に応じて求職者や求人施設オブジェクトに項目を追加する必要があり、地理位置情報取得バッチの設定に入る前に予めオブジェクト設定より項目を追加しておくと作業をスムーズにすすめることができます。
以下、地理位置情報バッチ設定で指定する項目について解説します。必要に応じてオブジェクトに項目を追加したあと、「地理位置情報取得バッチ設定画面」以降の説明に従って設定してください。
住所を参照する項目
取引先やリードなどの標準オブジェクトの場合は、住所型の項目を使用します。
カスタムオブジェクトには住所型の項目が使えませんので、「〒162-0828 東京都新宿区袋町5丁目1 」のような住所の値が入っている「テキスト型」または「テキストエリア型」の項目か、都道府県、市区町村など項目を分かれている場合はそれを連結して住所の値を返す「数式」項目を作成する必要があります。
項目の表示ラベル: 任意、例「住所」
項目名: 任意、例「AddressText」
データ型: テキスト型、テキストエリア型、数式(テキスト)のいずれか
文字数: 255
定期実行時 対象レコード抽出条件に「前回実行日時以降に住所項目が更新されたレコード」を指定する場合、住所項目の項目履歴管理を有効化する必要があります。
地理位置情報を保存する項目
取引先やリードなどの標準オブジェクトの場合は、住所型の項目に地理位置情報も保存できるので、別途項目を用意する必要はありません。
カスタムオブジェクトを使用している場合は、対象となる求職者・求人施設オブジェクトに「地理位置情報型」の項目を追加します。
データ型:「地理位置情報」
項目の表示ラベル: 任意、例「地理位置情報」
項目名: 任意、例「Geolocation」
緯度および経度表示の表記法: 「少数」
小数点の位置:「7」
地理位置情報取得結果を保存する項目
Google Geocoding APIを実行した際に地理位置情報に成功したかどうかの結果を保存する項目です。
定期実行時 対象レコード抽出条件に「地理位置情報取得結果が空のレコード」を指定する場合、地理位置情報取得が必要かどうかの判定に使用されます。
設定する場合は以下の項目を追加します:
項目の表示ラベル: 任意、例「地理位置情報取得結果」
項目名: 任意、例「GeocodingStatus」
データ型: テキスト型
文字数: 255
項目には、地理位置情報の取得に成功した場合は「OK」がセットされ、エラーの場合はエラーメッセージが保存されます。
定期実行時 対象レコード抽出条件に「地理位置情報取得結果が空のレコード」を指定する場合、地理位置情報取得結果を保存する項目の値が空のレコードが地理位置情報取得対象となります。
地理位置情報精度を保存する項目 (オプション)
Google Geocoding APIから取得した地理位置情報の精度をレコードに記録します。精度はレポートなどで表示し住所の見直しに使用します。
設定する場合は以下の項目を追加します:
項目の表示ラベル: 任意、例「地理位置情報精度」
項目名: 任意、例「GeocodeAccuracy」
データ型: テキスト
文字数: 255
地理位置情報精度を保存する項目には、以下のいずれかの値がセットされます。
「ROOFTOP」: 正確な地理位置情報。住所の番地まで特定できた場合。
「RANGE_INTERPOLATED」: 2番目の精度、交差点など正確に特定可能な2地点から補正された近似値。
「GEOMETRIC_CENTER」: 特定可能な道路や地域の中心点。
「APPROXIMATE」: 曖昧な結果。住所の見直しが必要。
「ZERO_RESULTS」: 住所から地理位置情報が取得できなかった場合 (※)。
「DUPLICATES_RETRIEVED」:取得した地理位置情報が複数存在した場合。
地理位置情報精度の値はGoogle Geocoding APIの応答に含まれる「geometry.location_type」の値を保存していますが、「ZERO_RESULTS」のみ異なり「status」の値をセットしています。
地理位置情報取得対象とするかを表すチェックボックス項目(オプション)
オブジェクトのレコードの一部がMatchingMapで表示する対象ではない場合、例えば求人施設に取引先オブジェクトを設定していて、取引先には求人施設以外のレコードが含まれている場合、それらを地理位置情報取得対象から除外することができます。
対象オブジェクトにチェックボックス型の項目を用意し、設定した項目の値が「True」のレコードのみ地理位置情報取得の対象とすることができます。
設定する場合は以下の項目を追加します:
項目の表示ラベル: 任意、例「地理位置情報取得対象」
項目名: 任意、例「IsGeocodingActive」
データ型: 数式・数式の戻り値のデータ型: チェックボックス
数式: 真偽値を返す数式を入力、例「RecordType.DeveloperName = 'WorkPlace'」
例えば、上記の例で求人施設を表すレコードタイプ「求人施設 (WorkPlace)」であった場合、レコードタイプ名が「WorkPlace」の場合にTrueとなる数式項目を用意します。
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