オブジェクト設定

Google Geocoding APIを利用して地理位置情報をセットする求職者または求人施設オブジェクトを設定する手順について解説します。

「地理位置情報取得バッチ設定」の左側には、地理位置情報取得対象として追加したオブジェクト設定ごとのタブを含みます。

設定が一つもなく新規に開いた場合は、以下のように「新しい設定」のタブのみが表示された状態で表示されます。

目次

1. 地理位置情報取得対象のオブジェクトを選択

「地理位置情報を取得するオブジェクト」で、地理位置情報をセットするオブジェクトを選択します。

オブジェクトを選択すると以下のプルダウンリストで、選択したオブジェクトの項目を選択できるようになります。

また、オブジェクトにレコードタイプが複数存在する場合は、対象とするレコードタイプを選択することができます。

「すべてのレコード」を選択している場合は、レコードタイプに依らずすべてのレコードが対象となります。

「レコードタイプ」を指定を選択すると、オブジェクトに定義されているレコードタイプを選択可能になり、「選択済みのレコードタイプ」に追加されたレコードタイプが設定されたレコードのみが地理位置情報の取得対象となります。

上記の場合は、レコードタイプ「Bussiness Account」のレコードのみが対象となり、「個人取引先」またはレコードタイプが空のレコードは対象外となります。

2. 定期実行時 対象レコード抽出条件を選択

処理対象レコードの抽出条件を選択します。

以下の2つの方式を選択する事ができます。

❶ 前回実行日時以降に住所項目が変更されたレコード

住所項目、つまり「住所項目」、または「住所(テキスト)項目」の値が変更されたレコードが処理対象となります。

「住所項目」、または「住所(テキスト)項目」に指定した項目は項目履歴管理が有効化されている必要があります。

住所項目にテキストを返す数式を指定している場合、数式から参照される項目に対して項目履歴管理を有効化しても変更を捕捉できません。

❷ 地理位置情報結果項目に設定した項目の値が空のレコード

地理位置情報取得が施行されると、レコードの地理位置情報結果項目に指定した項目に成功の場合は「OK」、エラーの場合はエラーメッセージがセットされます。新規に追加されたレコードの場合、地理位置情報結果項目の値が空なので処理対象となります。

住所項目が変更された場合にも処理対象とするには、住所項目が変更された場合に地理位置情報結果項目を空にするフローを実装する必要があります。

Matching Mapで利用しているGoogle Geocoding APIは1000件につき$5の費用が発生します(詳細)。地理位置情報取得バッチ定期実行の運用は、判定条件をよくご理解いただき注意深く設計してください。

3. 住所および地理位置情報を保存する項目を選択

Google Geocoding APIを呼び出す際にパラメーターとして渡す住所の値を設定します。

Salesforceで緯度経度を保持する項目のデータ型には、住所型と地理位置情報型があります。地理位置情報型は緯度経度のみで住所情報が含まれないため、カスタムオブジェクトなどで地理位置情報を選択する場合は、住所のテキストを含む項目を別途選択する必要があります。

Winter '23 でカスタム住所項目が追加されましたが、カスタム住所項目は緯度経度を使用した距離の計算ができない制限があるためMatchingMapでは使用できません。

❶ 住所型の項目を使用する場合

取引先や取引先責任者などの標準オブジェクトには、住所情報と地理位置情報の両方を保持できる住所型の項目があります。

「住所項目を使用」を選択し、「住所項目」プルダウンで住所型の項目を選択します。

❸ 地理位置情報型の項目を使用する場合

カスタムオブジェクトには住所型の項目が使えないので、テキスト型の住所項目と地理位置情報型の項目を組み合わせて使用します。 使用する項目の作成方法については、「住所を参照する項目」、「地理位置情報を保存する項目」を参照ください。

「地理位置情報型項目+テキスト型項目を使用」を選択し、「地理位置情報項目」のプルダウンで地理位置情報を保持する項目を、「住所(テキスト)項目」のプルダウンで住所を保持する項目を選択します。

4. 地理位置情報取得結果を保存する項目を選択

Google Geocoding APIの呼び出しに成功したかどうかの結果をレコードに記録します。

地理位置情報取得結果を保存する項目 (オプション)」で用意した項目を設定します。

「地理位置情報取得結果を保持する項目」は「住所項目」または「住所(テキスト)項目」で選択した項目が項目履歴管理の対象として設定できない場合、地理位置情報取得対象レコードかどうかの判定に使用されるため設定が必須となります。

詳細は、「地理位置情報取得対象レコードを抽出に関する仕様」を参照ください。

地理位置情報取得バッチの実行結果はメールでも通知されますが、メールに含まれるエラーのレコード数は100件までです。それを超えるエラー以上ある場合はこの地理位置情報取得結果に設定した項目で検索し、各レコードの住所の値を見直しをする必要があります。

5. 地理位置情報精度を保存する項目を選択

Google Geocoding APIから取得した地理位置情報の精度をレコードに記録します。精度はレポートなどで表示し住所の見直しに使用できます。

「地理位置情報精度を保存する項目 (オプション)」で用意した項目を選択します。

6. 地理位置情報取得対象とするかを表すチェックボックス項目を選択

オブジェクトのレコードの一部がMatchingMapで表示する対象ではない場合、例えば求人施設に取引先オブジェクトを設定していて、取引先には求人施設以外のレコードが含まれている場合、それらを地理位置情報取得対象から除外することができます。

地理位置情報取得対象とするかを表すチェックボックス項目(オプション)」で用意した項目選択します。

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