初期設定手順
SignDKの初期設定手順です。PDF版も提供しておりますので、併せてご参考ください。
1. 概要
ここでは、SignDK for DocuSign eSignatureを利用してkintone と DocuSign を連携するための初期設定方法について解説します。
2. プラグインのインストール
まずは、システム管理者が kintone に SignDK のプラグインをインストールします。
参考:kintoneにプラグインをインストールする - kintone ヘルプ
3. アプリへのプラグインの追加
システム管理者がプラグインのインストールを行った後は、アプリ管理者が、SignDK を利用するアプリごとに設定を行います。まずは、SignDK を利用するアプリにプラグインを追加します。
4. DocuSignのサンドボックス環境における DocuSign と kintone との連携設定
4-1. 「開発者向けアカウント」と「サンドボックス」の作成
続いて、DocuSign 側の設定に入ります。 SignDKを利用してkintoneとDosuSignを連携するには、DocuSign側でアプリとインテグレーションキーの作成が必要ですが、DocuSign は仕様上、本番環境上で直接作成するのではなく、まず開発環境=サンドボックスでのレビューを行い、合格する必要があります。 開発環境を利用するには「開発者向けアカウント」が必要ですが、これは誰でも無料で作成することができます。 まずは、開発者向けページにアクセスしアカウントを作成します。 https://go.docusign.com/sandbox/productshot/
パスワードを設定しアカウントをアクティブ化すると、自動的にサンドボックス環境にログインした状態になります。 (後からログインし直す場合には、以下の URL からアクセスしてください。 https://appdemo.docusign.com/ ) 初期状態では言語設定が英語になっているので、日本語に変更してから作業すると分かりやすいでしょう。
4-2. kintone アプリの「リダイレクト URI」の取得
DocuSign の設定のために、SignDK を利用する(DocuSignと連携したい) kintone アプリのリダイレクト URI を取得します。
4-3. DocuSign の「アプリとキー」の設定
続いて、DocuSign のサンドボックス環境と、kintone との連携設定を行います。
4-4. kintone のフォームの設定
DocuSign のエンベロープと、Kintone のレコードとの紐付けを記録するためのカスタムフィールドを設定します。
テーブルには以下のフィールドが追加できます。
※「エンベロープへのリンク」「ファイル名」「最終更新日時」の追加は必須です。その他のフィールドは、必須ではありませんが、追加を推奨しています。フィールド名については下記以外の名称でも問題ありません。
テーブルの「フィールドコード」(右図の例だと「docusign_status」)は、この後の設定で使うので、メモ帳などにコピペして控えておきます。
4-5. 送信対象添付ファイル設定
続いて、kintone から DocuSignに送信する添付ファイルフィールドに関する設定を行います。
下図の①②のように、DocuSign のエンベロープの受信者として kintone から取り込む「先方担当者」「メールアドレス」のフィールドの要素 ID と、DocuSign から読み込んだ契約書類を表示する「添付ファイル」のフィールドの要素 ID を、メモ帳アプリなどに控えておきます。
※「DocuSign送信を許可するステータス」について
kintone アプリの「プロセス管理」を使用している場合に、特定のステータスにならないと DocuSign に送信ができないように設定をすることも可能です。
プロセス管理を使用していない(あるいは、使用しているが全ステータスで送信を許可する)という場合は、空欄のままで OK です。
4-6. DocuSign 連携設定
「4-3. DocuSign の「アプリとキー」の設定」にて DocuSign から取得した値を、プラグインの DocuSign 連携設定 に入力して保存します。
5. サンドボックス環境における動作確認
設定が完了したら、実際に kintone のレコード上で DocuSign の情報が表示できるかどうか、動作確認を行います。
レコードの詳細画面から、DocuSign のサンドボックス環境にログインします。
ボタンをクリックして、kintone のレコードに添付されたデータが、DocuSign のエンベロープに送信できるかをテストします。
添付ファイルフィールドに「DocuSign に送信」ボタンが現れます。
次に、DocuSignで編集したエンベロープを、kintoneへ取り込めるかのテストをします。
DocuSignのエンベロープを開きます。
kintoneのレコード詳細画面に戻り、「最新のエンベロープ一覧を取得」を実行することで、テーブルが更新されます。
6. API キーのレビュー
6-1. kintone 側での API のレビュー
ここまで、DocuSign のサンドボックス環境で作業を行ってきましたが、引き続いて本番環境と連携するための設定を行います。
DocuSign のAPI キーを DocuSign の本番環境で使用するには、まずサンドボックス環境の API キーをレビューし、合格する必要があります。
まずは、このレビューに合格するための作業を行います。
kintone 側でのレビューが完了すると、画面上部に緑のダイアログが表示されます。
6-2. DocuSign 側での API のレビューの開始
続いて、DocuSign 側で API のレビューを開始し、レビューを薦める準備を進めます。
7. DocuSign 本番環境へのリリース
7-1. サンドボックス環境から本番環境へのアプリのリリース
レビューが無事完了したら、DocuSign の本番環境へのリリース作業を行います。
7-2. 本番環境にて「アプリとキー」を設定する
続いて、本番環境で「アプリとキー」の設定を行います。
『4-3. DocuSign の「アプリとキー」の設定』にて行った手順と同一ですが、本番環境にリリースしたアプリは、サンドボックスのものとはインテグレーションや秘密鍵が異なるため、改めて設定が必要です。
8. kintone のプラグイン設定の更新
8-1. インテグレーションキーと秘密鍵の更新
続いて、kintone のプラグイン設定に入力されている「インテグレーションキー」と「秘密鍵」を、7-2. の手順で取得した本番環境のものに更新します。
8-2. kintone プラグインで DocuSign 本番環境へログイン
「5. サンドボックス環境における動作確認」にて、kintone 上でDocuSign のサンドボックス環境にログインしたままになっているので、本番環境へログインし直します。
9. 本番環境における動作確認
最後に、「5. サンドボックス環境における動作確認」と同様に、kintone と DocuSign の本番環境とが問題なく連携できているか、動作を確認します。
以上で、SignDK の初期設定は完了です。
最終更新